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買収後の技術戦略

リプレイス vs 現行延命 vs ハイブリッド:買収後の技術戦略の選び方

SaaSを買収した後、「全部作り直すべきか」「現行のまましばらく運用するか」は悩ましいテーマです。 本稿では、「全面リプレイス」「現行延命」「ハイブリッド」の3パターンを比較し、 どのような状況でどの方針が向いているかを整理します。

パターン1:全面リプレイス

現行システムを一度凍結し、あらためてゼロから作り直すパターンです。 技術的には理想的なアーキテクチャを選びやすい一方で、コストとリスクが大きくなりがちです。

向いているケース

  • 現行システムの技術負債が極めて大きく、延命がほぼ不可能
  • セキュリティや法令対応の観点で、現行のままでは危険
  • 十分な開発リソース・期間・予算を確保できる

注意点

リプレイス中にビジネスが止まってしまわないよう、現行システムの維持と並行しながら進める計画が必要です。 「完成するまでローンチできない」状態は避けたいところです。

パターン2:現行延命(現行をベースに改善していく)

現行システムをそのまま使い続けつつ、優先度の高い負債から順に解消していくパターンです。 買収直後のリスクを抑えやすく、小規模SaaSでは現実的な選択肢となることが多いです。

向いているケース

  • 技術負債はあるが、致命的ではなく段階的な改善が可能
  • リプレイスに必要な投資余力が限られている
  • ユーザーへの影響を最小限に抑えたい

注意点

「いつかリプレイスしたい」という前提だけを置き、 実際には何も進まない状態に陥らないよう、1〜2年での具体的な改善計画を持つことが重要です。

パターン3:ハイブリッド(新旧を共存させながら徐々に移行)

コア部分は現行を維持しつつ、周辺機能や新規開発部分から新アーキテクチャに移行していくパターンです。 リスクとコストのバランスが取りやすく、中長期的なリプレイス戦略として採用されることが多いです。

どのパターンを選ぶにしても、「何年スパンで、どこまで持たせるのか」という時間軸と、「売上・コスト・リスクのバランス」を数字で整理することが重要です。 ライチョウテックパートナーズでは、技術DDの結果をもとに、 こうした技術戦略の検討もご支援しています。

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