仲介・FA向け
SaaS案件で「技術がよく分からない」仲介が押さえておきたい論点
SaaS・WebサービスのM&A案件では、 「技術的なことはよく分からないが、案件として扱っている」という仲介・FAの方も多くいらっしゃいます。 本稿では、技術の専門家でなくても押さえておきたい最低限の論点と、どこから専門家に任せるべきかの目安を整理します。
1. 「何で動いているのか」をざっくり聞く
まずは、技術スタックの概要をざっくり把握します。細かい違いまで理解する必要はありませんが、 次のような質問ができると、技術パートナーにも橋渡ししやすくなります。
- フロントエンド・バックエンドの主要な言語・フレームワークは何か
- インフラはどのクラウド(AWS/GCP/Azureなど)を使っているか
- 大きな外部サービスへの依存(決済・通知・分析など)はあるか
ここで得た情報は、そのまま技術DDの入口情報として活用できます。
2. 技術負債と運用体制について、オーナーの認識を聞く
技術負債の詳細は専門家に任せるとしても、オーナー自身がどう感じているかを聞いておくことで、リスクの目安をつかむことができます。
- 技術的に不安に感じているところはどこか
- 障害やトラブルはどのくらいの頻度で起きているか
- どの程度の時間を保守・運用に使っているか
- 一人が全体を把握している「属人状態」になっていないか
こうしたヒアリング結果を、案件メモに素直に書いておくだけでも、技術パートナーが入りやすくなります。
3. どこから専門家に任せるべきかの目安
次のような状況が見えてきたら、技術DDの専門家と一緒に進めることを検討するのがおすすめです。
- オーナー自身が技術負債の内容をうまく説明できない
- フレームワークやインフラが古く、今後の維持が不安そう
- 買い手側に十分な技術リソースがない、または不安を感じている
- 情報セキュリティや個人情報の扱いに懸念がありそう
ライチョウテックパートナーズでは、こうしたSaaS案件において、仲介・FAの方と協業して技術DDを行うパートナーとして関わることが多くあります。 まずは「技術的にどこが見えていないか」を一緒に整理するところからお手伝いできます。