オーナー判断・サービスの畳み方
小規模SaaSオーナーがやりがちな「もったいない畳み方」と代替案
時間や状況の変化から、サービスを畳まざるを得ない場面はどうしても出てきます。 そのときに、「静かにクローズして終わり」にしてしまうのは少しもったいないケースも多くあります。 本記事では、よくある「もったいない畳み方」と、その代わりに検討できる選択肢を整理します。
パターン1:ユーザーに短い告知だけして、そのまま終了
よくあるのが、「◯月末でサービスを終了します」の一通だけでクローズしてしまうパターンです。 オーナー側からはやむを得ない判断でも、ユーザーからすると突然の終了に感じられることがあります。
代替案:引き継ぎ先の検討 or 最低限の移行期間の確保
- 引き継ぎ先(買い手や運営委託先)を探してみる
- 終了までの期間を少し長めに取り、エクスポート機能や代替サービスを案内する
- ユーザーの使い方や依存度を確認し、影響の大きいユーザーには個別に連絡する
完璧な移行ができなくても、「できる範囲でユーザーの次の一歩を用意する」だけでも印象は大きく変わります。
パターン2:コードもデータも全て自分のローカルに眠らせる
クローズ後、ソースコードやデータを個人のストレージに眠らせたままにしてしまうケースも多くあります。 これはオーナーにとっても、潜在的な買い手にとっても、チャンスを失っている状態です。
代替案:売却・部分譲渡・オープンにできる部分の検討
- サービス全体の売却や、機能単位の部分譲渡ができないか検討する
- 一部の技術要素やノウハウを、OSSや記事として公開できないか考える
- 後から振り返れるよう、学びや数字を簡単にまとめておく
すぐに買い手が見つからなくても、「価値の棚卸し」をしておくことで、将来のチャンスにつながることがあります。
パターン3:オーナーの時間だけを理由に畳んでしまう
「本業が忙しくなったので畳みます」というケースもよくあります。 これは自然な理由ですが、サービス自体の価値とオーナーの時間の問題が混ざってしまっていることも少なくありません。
代替案:運営委託・共同運営・チーム化の可能性を探る
- 信頼できる個人・小規模チームに、運営や開発の一部を委託する
- コミュニティやSNSで、一緒に運営してくれるパートナーを募る
- 自社の他メンバーや友人に、関わりたい人がいないか声をかけてみる
「自分一人では無理」でも、「誰かとなら続けられる」ケースは意外と多くあります。
もったいなさを減らすためにできる小さな一歩
すべてのサービスが売却や引き継ぎの対象になるわけではありません。 それでも、「クローズ以外にどんな選択肢があるか」を一度洗い出してみることには意味があります。
- サービスの現状と数字を簡単に整理してみる
- 信頼できる第三者に相談し、「引き継ぎの余地があるか」を聞いてみる
- ユーザーへの影響と、自分の負担のバランスを一緒に考えてみる
ライチョウテックパートナーズでは、 「畳む前に一度、誰かに引き継げないか」を一緒に検討するご相談もお受けしています。 クローズを前提にせず、サービスとユーザーにとって一番良い出口を一緒に探していければと考えています。