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比較・解説

一般事業M&AとSaaS M&Aの違い:「売り物」が何かが違う

SaaSのM&Aは、従来の在庫・設備・人員が中心の事業と比べて、「何を引き継ぐのか」が大きく異なります。 本稿では、一般事業M&AとSaaS M&Aの違いを、デューデリジェンスやリスクの観点から整理します。

1. 売り物の中心:物・人・契約 vs コード・契約・データ

一般的な事業M&Aでは、在庫・設備・店舗・従業員などのハードな資産が中心になることが多いですが、SaaSでは、ソフトウェア(コード)と顧客契約・データが主要な「売り物」になります。

  • コード:将来の機能追加・改善の基盤
  • 顧客契約:継続課金の源泉
  • データ:プロダクトの価値とユーザー体験の蓄積

そのため、SaaS M&Aでは、技術DDやデータの扱いに関する確認の比重が大きくなる傾向があります。

2. デューデリジェンスの重心:財務中心から技術・プロダクト中心へ

一般事業では、財務・法務・税務・人事DDの比重が大きくなりますが、 SaaSではそこに技術DD・プロダクトDDが加わります。 特に小規模SaaSでは、財務情報だけでは見えないリスクが多く存在します。

  • コード品質・技術負債・テスト状況
  • インフラ構成・運用コスト・セキュリティ
  • 機能別利用状況・解約率・継続率

こうした情報を踏まえて初めて、「このSaaSを自社で持てるのか」「どの程度の追加投資が必要か」を判断できるようになります。

3. リスクの出方:在庫・設備 vs 継続課金と技術負債

一般事業では、「在庫リスク」「店舗や設備の老朽化」「人員の引き継ぎ」などが主なリスクになりますが、 SaaSでは次のようなリスクが中心になります。

  • 技術負債による開発コスト増大・障害リスク
  • 継続課金の解約リスク(チャーン)
  • セキュリティ・個人情報保護に関するリスク

ライチョウテックパートナーズでは、こうしたSaaS特有のリスクを、技術DDと事業DDを組み合わせる形で可視化することで、一般的なM&Aの枠組みとの橋渡しを行っています。

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